■イエール大学で開催された「日本の茶文化今昔シンポジウム・2日目」レポート


午前中は昨日の千氏のレクチャーで通訳を務めたW氏が、千氏達と共にイエール大学周辺の観光へ連れて行ってくれました。

蔵書数が1100万冊を超え、大学図書館としては世界第2位のイエール大学図書館。

近寄ってみると、門の上部になにやら色々な言語で文字が刻まれている。

入り口を入ったところ。 教会の様な造りで、なかなか図書館とは思えません。

を置く場所が無くなってきたため、もとは中庭だったところに屋根を付けて室内化した空間。

次はBeinecke Rare Book and Manuscript Library(希少価値の高い本や手稿に特化した図書館)へ。 斬新な外観。

図書館の前にはイサムノグチの作品が置かれていました。

建物の内側に入ったところ。 ロビーは非常に広々とした作りになっています。

おびただしい数の本。 ニューヘブンでは地震は滅多に起こらないそうですが、建物内部は耐震構造で造られているそうです。


ロビーにもガラス張りの展示台があって、色々と貴重な本が展示されています。 非常に古い時代の聖書。

そして展示物を色々と観ていくと・・・目を疑うような一品が。 今月から全国ネットで放送中のアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の原作コミック「鋼の錬金術師」(英語翻訳版)が展示されていました。

観光後は、いよいよシンポジウム2日目の準備へ。 昨日レクチャーが行われた会場で濃茶のデモンストレーションを行い、その後ロビーにて100名の方に薄茶を呈茶。 写真は2006年に自身が考案した茶机、天遊卓(てんゆうじょく)の位置等を確認する千氏。

デモンストレーション会場の準備の様子。

400人以上の来場者を迎え、いよいよ千氏による濃茶のデモンストレーションが開始。


デモンストレーション後はロビーに移り、100名のゲストに薄茶を呈茶。 すごい人だかりが出来てました。


まず最初に和菓子が配られ、その後次々とお茶が配られる。 飲み終えたお茶碗を洗い、乾かしてまたお茶を点て・・・の繰り返し。 お茶碗は全て辻村史郎氏のもので、運ぶだけでも神経削られます・・・。


辻村氏のお茶碗の数々。

最後は千氏や辻村氏のお茶碗、茶道具、天遊卓等の撮影を終え、無事全行程終了。 日本のお茶文化にこれ程までに関心が寄せられているとは驚きでした。